社会科学

カール・マンハイム
『変革期における人間と社会』

1971、みすず書房、重、函(少痛み)、菊判、486P、福武直訳
1,000円

自由主義的民主主義社会の危機についてマンハイムが論じた主要著作の一つ。 「われわれの社会が単なる不穏にではなく急激な構造の変化に直面している、という点を念頭におくことは、極めて重要である、何となれば、この点を認知することによってのみ、それを防止する手段も保証されるからである。危険地帯にある西洋社会は何故崩壊の段階を経過しつつあるかということが知られる場合はじめて、今なお比較的平和を享受している諸国にとり、諸事象の将来の傾向を民主主義的な計画によって統制することを学びとり、かくて独裁、隷従、蛮行等のごとき否定的な過程面を回避するという希望が、生ずるのである。著者にとって、事態 »続きを読む

ハロルド・ラスキ
『現代革命の考察』

1953、みすず書房、初、函、帯、全体的に痛みあり、菊判、522P、笠原美子訳
2,000円

戦後日本の社会科学に多大な影響を与えた、政治学者ハロルド・ラスキによる20世紀の時代精神を論じた重要な書。 「われわれは、人類の近代史において恐らく最も深刻なるべき革命的変革期の真只中に立っている。その本質において、ローマ帝国の没落や、宗教改革に伴う資本主義社会の誕生を見たような時代、あるいは、1789年おける如き、市民階級の劇的な権力獲得史の最終章にも比すべき深刻な意義を擔うものであることを認識せぬ限り、われわれはこの変革期の時代の内的な性格を理解し得ぬであろう。 この変革は思想家たちのつくり出した革命ではない。もっとも、思想家たちのうちには、この革命の来るべきを予見し、 »続きを読む

丸山眞男
『後衛の位置から』

1982、カバー、帯、四六版、191P
1,000円

『現代政治の思想と行動』への英語版序文、憲法九条をめぐる考察や日本の知識人論など。 「・・・たしかに私は、これらの論文のなかでの日本分析が、生理学的なアプローチというよりも病理学的なそれに傾いていることを否定はしない。しかし戦争直後の状況に鑑みるならば、このことは不自然ではなかった。社会科学者の探究に生気を与えたのは、一つの大いなる問いであった。すなわち、日本をあの破滅的な戦争に駆りたてた要因は何であったのか?過去数十年にわたって西欧の学問・技術・生活様式を吸収し、日本もしくはアジアの伝統よりも西欧の伝統のほうにくわしかった―あるいは少なくとも自分ではそう信じていた―日本の »続きを読む