白石かずこ
『今晩は荒模様』

白石かずこ
1931年生まれ、詩人。主な作品に『卵のふる街』(1951年)、『聖なる淫者の季節』(1969年)、『詩の風景、詩人の肖像』など。
池田満寿夫
1934年生まれ、1997年没。1956年瑛九の助言で色彩銅版画を始める。1960年東京国際版画ビエンナーレ・文部大臣賞受賞。1966年ヴェネツィア・ビエンナーレ展版画部門《国際大賞》受賞。1977年『エーゲ海に捧ぐ』《芥川賞》に選ばれる。

1965年 思潮社 限定40部 署名
総皮装(背と角、錦蛇革装)天金 二重函
池田満寿夫銅版画2葉サイン有

13万5千円

「・・・
カウ
今晩は荒れるといい
むしろ荒模様の方がよいようよ
するとカウは
今晩は荒れ模様なのだ といった
やっと ね
わたしは小さなイナビカリの声がいい
それから 突然
豪雨を 両眼から降らしてみた
それが思ったより激しく すべては
コツゼンと とめどもない
嵐につっこんだ様子があった」

『今晩は荒模様』より