ミシェル・ラゴン
『巨大なる過ち:現代の廃墟=都市』

1972、紀伊國屋書店、初、カバー、四六版、218P、吉阪隆正訳

1,500円

都市と住いの分野での過ちを告発し、人間のための建築・都市の重要性を訴える書。
「建築は人間のことを配慮せずに作られているのか?前向きに、ということは歴史の流れの進む方向に眺めて見るとき、建築は荘厳な記念碑、芸術的な傑作として、バベルの塔からブラジリアの三権広場まで、パルテノンからシーグラム・ビルまで、ルネサンスの市庁舎からル・コルビュジェの住居単位までがあげられる。しかしこれらを斜めに眺め、これらの記念碑の裏に廻って、歴史の流れを忘れて人間のことを考えてみれば、記念碑的な巨大な過ちが浮び上る。」