ル・コルビュジェ
『建築をめざして』

1967、鹿島研究所出版会、初、函(イタミ)、四六版、212P、吉阪隆正訳

1,000円

ル・コルビュジェによる近代建築のバイブル。
「時代の当面している課題を扱うのだ。それ以上のことなのだ。時代の当面している中心課題だ。社会の均衡は建築の問題だ。次の二律背反的なしかし弁護可能なものを結論としよう。≪建築か、革命か≫と。

“住宅は住むため機械”今なおこの宣言はある意味で価値をもっていて、なお啓蒙的役割を与えられるだけのことがある。・・・経済や能率、科学や技術は彼の指摘するようにその後も猛烈な進展を見せた。一方人間の生活はますます置いてきぼりを食わせている。この調和を求める闘いは彼の唱える美的感動の域まで持ち上げられねばならない。・・・・古典というには、この書が提出した問題はあまりにも多く、未だ未解決に終っているからだ。」
(吉阪隆正による≪まえがき≫より)