廣松渉
『存在と意味』

1990、岩波書店、初、函

4,000円

「人類文明はかなりの以前から世界観的次元でのパラダイムの推転局面―17世紀におけるいわゆる近代的世界観への転換期に次ぐ新たな現代的世界観への転換期―を即自的に径行しつつある。玆に胚胎している新しい世界観的パラダイムを対自化し、可及的に定式化すること、これが哲学の今日的一大課題であり、この課題に対して著者なりに応える拙い構案が謂うところの≪事的世界観≫である。」