R・N・ベラー
『日本近代化と宗教倫理:日本近世宗教論』

1962、未来社、初、函(背焼け)、本体アンダーライン少あり、日付け書き込みあり、菊判、354P、堀一郎・池田昭訳、丸山眞男による論考ベラー『徳川時代の宗教』について収録。

1,000円

ウエーバー宗教社会学の日本への応用の書。

「仏教や儒教以外の宗教を研究したり、また、その宗教が、それを信奉している国民にどんな意味をもっていたかを研究することは、非常に興味あることであり、宗教と、宗教が人間生活においてしめている位置の理解を広めることになる。日本の場合はとくに興味がある。非西欧諸国のなかで日本だけが、近代産業国家として自らを変革するために、西欧文化から必要とするものをまったく急速に摂取することができたのである。・・・宗教と近代西欧社会の関係、とくに近代の経済の関係について、マックス・ウェーバーの偉大な著作に影響された社会学者は、当然、日本の場合にも宗教的要素が含まれるどうかを問題にする。大胆にいえば、問題は、日本の宗教のうちで、何がプロテスタントの倫理と機能的に類似しているかということである。」