イスラーム文化を真にイスラーム的ならしめているもの、その根底にあるものについて論じた、イスラームを考える上での必読書。のちに岩波書店から単行本、文庫化された。
「・・・われわれ日本人は、いままでイスラームについてあまりにも無関心でありすぎたと思います。いわゆる世界の地球社会化が急速に進展しつつある現在、東洋と西洋の中間に位置して、重要な世界史的役割を果たしてきた、そしていまも果たしつつある、中近東の一大文化、イスラームを、われわれ日本人も、日本人の立場から、日本人の独特の見方で積極的に理解するように努めなければならないと思います。」