古沢岩美
『古沢岩美画集』

古沢岩美
1912 年生まれ、2000 年没。シュールレアリスティックな画風による幻想的なエロスの表現で知られる。1939 年美術文化協会の創立に参加。1947 年アヴァンギャルド美術家クラブを結成。著書に『月と黒子』(1962 年、リーチ社)、『秘めごとの歌』(1984 年、美術出版社)など。

1970 年 弘文堂 著者自家版限定 10 部内の 7 番 サイン ワニ皮装 帙・函(少痛み) 水彩画一点

00円 (在庫なし)

「・・・戦後の日本社会を凝視することから生まれた一連の作品は大作が多く、裸婦を中心にした生々しい画面が圧倒的にしている。裸婦と戦場、娼婦と焼跡という具合に異様な取り合わせの構成でシュールレアリスチックなヴィジョンを表現しているが、そのシュールレアリティのなかに呼吸している作者のヒューマニズムが、これらの作品の外見の異様さにもかかわらず、印象に鮮烈ななにものかをなまなましく残す所以であろう。・・・」

植村鷹千代「古沢岩美」より