マルティン・ブーバー
『我と汝・対話』

1978、みすず書房、初、カバー、三方経年少焼け

1,500円

「世界は人間にとっては、人間の二重の態度に応じて二重である。人間の態度は、人間が語り得る根元語が二つであることに応じて二重である。この根元語とは、単一語ではなく対偶語である。根元語のうちのひとつは対偶語・我―汝である。もうひとつの根元語は対偶語・我―それであり、この場合には、それを彼あるいは彼女のいずれかで置きかえても、その意味するところには変りがない。このように根元語が二つあるからには、人間の我もまた二重である。なぜなら、根元語・我―汝における我は、根元語・我―それにおける我とは異なっているからである。」