人文科学

山口昌男編著
『知の狩人』

1982年、岩波書店、函、本体経年少焼け、菊判、276P
1,000円

山口昌男による世界的知性との対談集(ウンベルト・エーコ、ジュリア・クリステーヴァら12名) 「・・・ 山口:今日的な意味での安定した宇宙。偶然性を排除して、日常生活の必然性のメカニズムの中に我々をのっけてどこかへ運び去ってしまう力と、これをつき崩そうとする予測不可能な要素の二頭立ての馬車の御者のような働きを我々はしている。 ベロ:手前味噌になるかも知れないけど、人類学の教えのよい部分はそういうところにあるね。個人の危機、文化の危機を介して混沌と直面する技術というのは精神分析や人類学が開発したものだ。ただし、個人の危機というのは精神分析医や診療室以外で扱われるべき時期にさしか »続きを読む

山口昌男編著
『二十世紀の知的冒険』

1980年、岩波書店、函、本体経年少焼け、菊判、324P
1,000円

  山口昌男による世界的知性との対談集(R・ヤコブソン、M・セルトー、オクタヴィオ・パスら12名) 「・・・ 山口:人類学と帝国主義的状況というのはよく論じられる話題ですが、人類学者がたまたま帝国主義・植民地主義の現場にいることが多かったという理由で、人類学だけを帝国主義的学問だとする問題の立て方に、私は賛成できません。むしろ、帝国主義のおこぼれにあずかって、西欧を世界を考える中心的モデルであるかの如き体系樹立を行った歴史主義、そうした歴史主義から派生したいわゆる実証主義的経験科学のほうが、西欧を絶対的な規範に仕立てたという意味でも、よりいっそう鞏固な帝国主義・植 »続きを読む

渡辺守章・山口昌男・蓮實重彦
『フランス』

1983、岩波書店、初、カバー、四六版、304P、
1,000円

フランスという名で呼ばれている文化の考古学(アルケオロジー)。 「・・・蓮實さんとぼくとで、ここまで主として十九世紀の話をしてきたんだけれど、それは現代のフランスが拠って立つ地平がまさに十九世紀につくられたのではないかと考えるからであり、・・・一方、その十九世紀という時代そのものが、とりわけ歴史に関心を持ち、自らの起源を求めていった時代だった。・・・歴史というものが単に書かれる歴史ではなく、人類を突き動かしてゆく大きな動きとしてとらえられてくる。いわば大文字の≪歴史」が、十九世紀のとくに後半を支配する。ヘーゲルが人類の精神の歴史を己が哲学で集約してしまうのと同様に、マルクス »続きを読む

Georges Bataille
“La Part Maudite: La Consumation”

1949, Les Éditions de Minuit
00 yen (在庫なし)

Ce premier essai aborde en dehors des displines particulières un problème qui n’a pas encore été posé comme il doit l’être, à la clé de tous ceux que pose chaque discipline envisageant le mouvement de l’énergie sur la terre, — de la physique du globe a l’économie politique, à travers »続きを読む