人文科学

編者:米倉守
『全体人 河北倫明』

1992年、芸術新聞社、非売品、174P

2,500円

河北倫明の文化功労者を祝う会の折の配り本。  「・・・<両洋の眼>は、いわゆる西洋の眼でなく、東洋の眼でもない。ひろくその両洋を貫通する眼であり、つまりは<日本の眼>である。・・・<両洋の眼>こそは、まさに二十一世紀の眼というにふさわしい。・・・」  (「両洋の眼」展発足より)

加藤周一
『日本文化における時間と空間』

2007、岩波書店、重版、カバー、帯、本体少痛み、四六版、246P
00円 (在庫なし)

≪今=ここ≫に生きる日本文化の本質を抉る。「・・・日本社会には、そのあらゆる水準において、過去は水に流し、未来はその時の風向きに任せ、現在に生きる強い傾向がある。現在の出来事の意味は、過去の歴史および未来の目標との関係において定義されるのではなく、歴史や目標から独立に、それ自身として決定される。・・・≪鬼は外≫の背景は、おそらく、強い集団帰属意識である。集団は日常的な生活空間であるから、強い集団帰属意識は、当事者にとってその生活の場所=≪ここ≫が世界であることを、意味するだろう。鬼は世界の外(異界)に住む。別の言葉でいえば、集団の外部は、内部の延長としてではなく、内部とは異 »続きを読む

加藤周一
『私にとっての20世紀』

2,000、岩波書店、初、カバー、帯(少焼け)、四六版、247P
1,500円

戦争、ナショナリズム、歴史、社会主義などのキーワーズとともに、自らの足跡を重ね合わせ、20世紀とはどういう時代であったかを加藤周一が読み解く。 「・・・20世紀は、十九世紀型の民族国家よりもっと小さな単位で民族がそれ自身のアイデンティティを強調する傾向へいくと同時に、民族国家の枠を超えたもっと大きな国際的な組織のほうへ向かっていく傾向と両方の面をもちました。 二十世紀の歴史は、戦争をなくすことに失敗し、大きな戦争が絶えず起こりました。戦争に至らないまでも、ところによっては鋭い社会的対立・緊張を生み出す形で作用している。ある意味では経済的効率がそのために高まったという面もある »続きを読む

河合隼雄
『宗教と科学の接点』

1986、岩波書店、初、カバー、帯、四六版、200P
1,000円

21世紀の最大の課題、現代人にとって≪生きること≫の意味について取り組む書。目次は、たましいについて、共時性について、死について、意識について、自然について、などから成る。 「東洋における宗教の基礎にある自然(じねん)と、西洋近代の科学の対象であった自然(ネイチャー)は、現代において思いの外に重なりを見せ、新しい科学、新しい宗教の課題となりつつあると思われる。”人間の性質(ネイチャー)は、自然(ネイチャー)に逆らう傾向をもつ”とはユングの言であるが、人間のネイチャーを問題とせざるを得ない心理療法という領域が、新しい科学と宗教として浮かびあがってきたの »続きを読む

神谷美恵子
『生きがいについて』

1966、みすず書房、重、カバー(少汚れ)、帯(背少焼け)、四六版、209P
1,000円

私たちの毎日の生活を生きる甲斐あるように感じさせているものは何であろうか。ひとたび生きがいをうしなったら、どんなふうにしてまた新しい生きがいを見いだすのだろうか。神谷美恵子の代表作。 「現代日本の社会、さらに現代文明と人間の生きがいの問題は今後ますます大きくのしかかってくるであろう。現代文明の発達はオートメーションの普及、自然からの離反を促進することによって、人間が自然のなかで自然に生きるよろこび、自ら労して創造するよろこび、自己実現の可能性など、人間の生きがいの源泉であったものを奪い去る方向にむいている。どうしたらこの巨大な流れのなかで、人間らしい生きかたを保ち、発見して »続きを読む